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感想・ご意見は掲示板へ

近況報告(2003年8月)

試験

■ある試験を受けてきた。
ちょっとびっくりしたこと。
・集合時間は1時、試験開始は1時30分。こういう場合、ふつうは1時には席にはついているものだと思っていたが、1時になっても4割くらいが空席だ。まさかこんなに欠席率が高いの? と思っていたら30分で3割くらいが埋まった。うーむ。時間に対する感覚が違うのだろうか。
・受験票には「シャープペンシル不可。鉛筆持参のこと」と書いてあるのに、鉛筆をもってこなかった人が2割くらい。ほかのもちものは消しゴム、受験票、鉛筆削り、時計くらいなのに、なぜ鉛筆をもってこない? うっかり者の私でさえ、ちゃんと持ってるよ。これで「鉛筆がない人はこちらへ」と鉛筆を配るのって甘過ぎないか。(8/31)

演奏会

■姉一行は朝から元気に観光に出かけて行った。タフな人たちだ。
きょうはうちの家族は体を休めましょう。
って、ほんとうは体を休めるのは私だけで、つれとこどもたちは、図書館に行ったり、アキバに行ったりしていたんだけどね。
夜、姉一行がかちどきのクイーンアリスでフレンチを食べて帰ってきた。
ウクレレをつま弾きながら姉としゃべっていた。「Beautiful Dreamer」をこそこそと歌っていたら、姉が「お姉ちゃん、この曲はとっても上手に歌えるざ」と自慢する。
じゃあ合わせてみる?
ところがこれがもう、ぜーんぜん合わないのだ。息が合わないというのはまさにこのこと。リズムが違う。9/8拍子だから基本的に各コ-ドを9回弾けばいいのだが、姉はそんなこと意識していないんだもん(とひとのせいにしてみる)。うまく歌わなくていいから、譜面どおりに歌ってくれよ。
それでも2、3回練習したらちょっとはましになった。
これはみんなに聴かせなくては。
すでに部屋にひきとっていた姪と子どもたちをわざわざ居間に呼びつけ、聴かせてやった。
こどもたちは拍手喝采……どころか、口をあけてポカンとしていた。
「30も後半になって、突然演奏会をはじめる姉妹ってどうよ?」と思っているのかもしれない。
これはきっと練習不足だからね。今度実家に帰るときは、ウクレレをもって帰って特訓をしなくては。レパートリーもあと2曲くらい欲しいところだわ。(8/30)

ジブリ美術館

■姉と姪2人、2児とともに、 三鷹の森ジブリ美術館 へ行く。
ステンドグラスのトトロやトイレのタイルに描かれた絵、木のドア、手こぎポンプの井戸、ふわふわのねこバス......。うわさにたがわぬすてきなところだった。これで人が半分くらいで、せめて屋外だけでも写真が可だったら、もっとよかったのに。
アニメ映画をもとにしたお出かけスポットとして、真っ先に思い浮かぶのはディズニーランドだ。このすてきな美術館もディズニーランドみたいに、もっと広い場所にもっと派手なしかけやアトラクションを作って、手広く商売することも可能だろう。だけど、これが日米のスケールの差なのか。こじんまりとした場所にこじんまりとした施設。だけれどもきめ細かくひとつひとつのものをていねいに作っている、ちょうど盆栽や俳句の世界に通じる、日本的な世界なのかもしれない。 (8/29)

墓参り

ほおずきを見て『狐のだんぶくろ』を思い出した■姉が福井からやってくる。
横浜ルミネで待ち合わせ、みなとみらいの遊園地へ。ジェットコースターやら観覧車やらでこどもを遊ばせ、徒歩で中華街へ。昼ご飯を食べる。
きょうはここからがほんとうにやりたかったことだ。
石川町から電車で北鎌倉へ。
円覚寺や明月院には目もくれず、まっすぐに浄智寺をめざす。
浄智寺でも仏像や仏閣には目もくれず、奥にある墓地へ行き、かの人が眠る墓を探す。1つ1つの墓をのぞき、「これじゃない」「これでもない」。姉と手分けして探すこと、約10分。姉が声をあげた。「これだ」。
墓地をかなりのぼって左手の方にあった。
墓自体はごくシンプルなものであった。
左側の墓碑名に筆名がしるされていた。
「澁澤龍彦」。
澁澤が亡くなったのは1987年8月5日。命日には今年は十七回忌の法要が盛大に行われたと聞く。
墓の前でしばし冥福を祈った。
ではここで一句。
 墓守りはほおずき・ワイン・蝉時雨
お粗末でした。(8/28)

「業務依頼の件」の件

■昨日、変なメールについて書いた以上、この件についてわかっていることをみなさまにご報告申し上げる義務があると感じている。
私の掲示板に届いた報告によると、メールが届いた人は私を含めて6人、届かなかった人は2人。在宅ワーカー8人のうち6人に届いているという計算をするほど私もバカではないが、せいぜい身の周りにいる在宅ワーカーが数十人であることを考えると、かなりの人に同じメールが行っていると考えられる。
6名中、返事を書いた人が4人、無視した人が2人。無視した人というのは、このメールのどこかにうさんくささを感じたのだろうが、あとの4人はとくにあやしいと思うことはなかったようだ。
掲示板にも書いたけれど、あやしまれなかった理由は2つあると思う。
・相手の名前+様でメールがはじまる
・「サイトを拝見しました」という一文が含まれている。
ふつうに考えれば、ネットで自分のことを知って、仕事を依頼してきたのだろうと推測してしまうのだろう。
私がこの変なメールを無視しようと判断した根拠は昨日も書いたが
・職種がぜんぜん違う
・メールに「機種依存文字」を、サイトに半角カナを使っている。両方ともインターネットでは使わないのが常識(ま、ケータイ用サイトなら半角もありだけど、このサイトはケータイ用ではない)。少なくとも「ホームページの作り方」を指南してくれる会社としては問題外のレベルの会社だと判断できる。仕事のレベルが低いくせに、在宅ワーカーをまともに扱う会社というのは想像しにくい
・日本語が変。この会社とつきあうとしたら、コミュニケーションに問題が出ることが予想される。
・上と関係あるが、いきなりメールを送りつけて「至急連絡」しろ、というのは、マナー上問題がある。
以上のことから判断して、「つきあう必要のない会社」と判断させていただいたわけだ。
さて、素直に「至急連絡」した方から、この会社の返信について知らせていただいた。返信には契約書と挨拶状が添付されている。 挨拶状と契約書自体はとくに変なところは見受けられなかった。ただ、問題は契約の中身、条件だ。
「指定する検索キーワードを入力し、検索結果のホームページサイトを一つ一つ開いて頂き、弊社指定のエクセルシートに貼り付ける作業」だと思うが、これが1件あたり2.4〜11円。
この作業は1件1分ではできないだろう。検索する時間もかかるし、検索結果から該当情報を探し出す時間もかかるし、さらにペーストする時間も必要だ。まあかりに1分1件できたとして、時給は144〜660円。最高でも千葉県の内職の最低単価にもおよばない。
単価11円になる条件は「1カ月で2万件以上入力」の場合である。しかし、2万件を入力するためには、1件1分として333時間以上の労働が必要だ。1日11時間1カ月休みなしで働いても333時間にはならない。
報告は以上だ。
個人的な感想としては、「変なメールを送ってくるような会社は無視して正解だったのね」というところだ。掲示板のネタにはなったけどね。 (8/27)

にわかプリンセス

■お隣さんがみらいにと「 ディズニープリンセスvol.2 」をくださった。お隣のお父さんが仕事でもらったらしい。ありがとうございます>お隣さん
さっそくみらいに与えてみたところ、食い入るように眺めて、目を輝かせている。それはそうだ。キラキラでスウィートなお姫様たちの麗しいお姿を拝見してあこがれをもつのは、少女として当然だろう。
読めというので、「つかったものはもとのばしょにもどしましょう」とか「そとからかえったら うがいをして てをあらいましょう」とか、親にとって都合のよいところを数カ所読んでやった。
するとなんと、この天の邪鬼娘が素直に「ふーん、そうかー」と言っているではないか。おそるべし、プリンセスマジック。
「ぼうげんは つつしみましょう」と書いてある号があったら、即座に買い与えたいよ。 (8/27)

業務依頼の件

■「業務依頼の件」というタイトルのメールが来た。
変なタイトルだ。
だいたい私に仕事を頼もうというメールは、「レビュー依頼」とか「原稿をお願いできないでしょうか?」とか「お忙しいですか?」とか、知らない方であれば「○○編集部の××と申します」とか、そういったタイトルがついている。それが「業務」だよ、「業務」。しかも「の件」ときたもんだ。この方に何か頼まれている業務があって、その件のように読めるが、もちろんそんなもの頼まれた覚えはない。あやしさ満点だ。
さて本文を読んでみよう。
「龍川 優様」
ほほー、私の名前はご存じなのですね。はい。私が龍川優でございます。 「お世話になります。 △△株式会社取締役□□と申します。 サイトにて拝見させていただきました。」
ふむふむ。礼儀は正しい方のようですね。
ほんとにどこかで私を知って、ネットで探してくださったのでしょうか。
「ご依頼したい業務は下記のとおりです。 請け負えるようであれば、是非ご連絡下さい。
業務内容は3つあります。
1.(※ほんとは○付き1を使っている)指定する検索キーワードを入力し、検索結果のホームページサイトを一つ一つ開いて頂き、弊社指定のエクセルシートに貼り付ける作業です。
2.弊社で保有してある、リストの5条件が揃っていないデータがあります。(代表者とFAX番号のみ欠けているなど)。その部分をネット検索などをして穴埋めして頂く作業です。
3.紙ベースのリストをExcelに打ち込んでいただく作業です。」
は? そ、そ、それって私に頼む仕事でしょうか? どう考えたって私のサイトを見たのであれば、「この人に頼んではいけないな」と考えると思うのだけれど。
「件数に応じて報酬をお支払いいたしますのでお仕事お依頼できないでしょうか?」
どうでもいいが、「お仕事お依頼できないでしょうか?」って日本語が変だ。「お依頼」ではなくて「ご依頼」だというのはまあタイプミスも考えられなくはないけど、依頼するのはあなたでしょう。それとも私に誰かに依頼してほしいというつもりなのかしらん。今までのところではぜんぜんそうは読めなかったけど。
「なお、初期投資は一切かかりません。 詳細、条件等につきましては、下記アドレスにご連絡いただければ、添付資料としてお送り致します。」
こういったExcel入力系の仕事をするのに投資がいるほうが変に決まっているのを、わざわざ断る必然性はどこにあるの? そして詳細はともかく、条件をここに書けない理由はなんなの?
最後に
「急を要しておりますので、至急ご連絡を宜しくお願い致します。」
一方的にメールを送りつけておいて「至急」連絡しろ? それって失礼じゃないの?
念のため、メールに記載されたURLを訪問してみた。「売れるホームページの作り方」などが書かれていたが、半角カナを使っていた。それだけで情報の信頼性はゼロになるよ。
当然無視したけど、これってなんなの? 新手の内職商法なの? (8/26)

経験と歴史

■「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ(ビスマルク)」。
けだし名言だ。もっと平たくいえば「一般人は木を見て森を見ないが、賢者は森を見る」とでもしておくか。ビスマルクを支持する気は毛頭ないが、彼の政治的行動力・判断力が並はずれていたことは疑う余地がない。
では経験と歴史の違いはどこにあるのか。 まず考えつくのは、経験は個々人のなかにあるのに対し、歴史はこの個々人の経験を集積し抽象化したものだということだ。
ビーズにたとえていえば、経験は1粒のビーズ、歴史はビーズ作品ということになろうか。1粒1粒のビーズはそれがどんなに高価なヴェネツィアンであろうがアンティークであろうが、せいぜい所有者が眺めて悦に入るくらいの用途しかない。それに対し、その1粒1粒を生かしたアクセサリーであれば、大いに身を引き立てる。
1粒のビーズを役に立つアクセサリーに仕立て上げるには、ほかの多くのビーズを必要とする。1粒石ものであっても、作品に仕上げるためには革ひもなり、金具なり、ほかの材料が必要になる。
経験を歴史に変えるのも同様だ。まずは経験をたくさん集めること。1人の経験は限りがある。また個人の人柄や経歴によるところも大きく、普遍化できるものではない。多くの人の声が必要なのだ。
次に集まった多くの声を取捨選択して抽象化し、批評・位置づけする作業が必要になる。ビーズでいえば集まったビーズをテグスに通して作品を作る作業にあたる。これは1人かごく少数のプロジェクトでの作業が効率的だということは容易に想像がつく。
さて、以上のことを「在宅ワーク」にあてはめてみよう。
いま私たちの目の前にあるのは、「経験」だけではないだろうか。 これから私たち自身がどう進むか、あるいは後進の人がどう進むか考えるにあたっては、「歴史」が必要なのではないか。在宅ワーカーの歴史である以上、歴史のかたちにまとめあげるには私たちが能動的にかかわっていく必要があるのではないか。
――
以上のようなことを考えながら、 e-ママフェスタ のパンフレットに載せるための原稿を書いた。400字ではとうていここまで書けなかったのでここで補足させてもらった。
――
しつこいけれども、もう一度「 e-ママフェスタ に来てください」とお願いをする。あなたの経験はあなた1人の経験にすぎない。仲間と語らい、あなたの経験を集積することで、歴史を認識してほしいと思う次第だ。 (8/25)

おまつり続き

かき氷を食べる2児■家のまわりがさわがしい。
そうだ、きょうはご近所のおまつりだった。
こう毎日おまつりだと、おまつりのありがたみってものがないよなあ。ケがあるからハレが楽しいんだよ。
まあこんな屁理屈をこねていても、「おまつり行きたい」という子ども達をだまらせておくことはできない。
だけど私もつきあうのはちょっと勘弁。会場は隣の隣の隣の公園だから、2人で行ってきてくれ。
1分もしないうちに2児が帰ってきた。
「お母さん、お金ちょうだーい」
ひー、貧乏なお母さんからお金をむしりとろうって言うのかいー。
「かき氷買うの」
まあ暑いからしょうがないか。
こうやって2児はたびたび帰ってきて、私からお金をむしりとっていったのであった。
夜になると盆踊りがはじまった。
うるさいのうるさくないのって、もう。
ウクレレを弾いていてもうるさくてなにがなんやらわからんし、つれはヘッドホンで音楽を聴いていたが、「合間に炭坑節が聞こえる」と文句を言っている。しかも曲のバリエーションが少なすぎるよ。永遠に炭坑節と東京音頭だもん。ポルカ・オ・ドルカ音頭ミックスくらいかけるセンスってものはないのかねえ。
それにしても。私たちが60とか70とかになっても、こういう盆踊り文化って残っているんだろうか?(8/24)

仕切りの悪いイベント

■電話予約も済んだところで、みらいを連れてはるかの学校へ行く。
校門のところではるかと合流した。さて、チケット引き替えはどこへ行けばいいの? 校庭にテントが数個はってあるけど、どれがどのテントなのかわからない。案内表示もなければ、案内係もいない。まあふつうに考えると入り口にいちばん近いのが受付に決まっているから並ぶ。並んでやっと前の方に来ると、学年別の列であることがわかった。なーんだ、そうだったのか。2年生の列に並び、順番がきたところで申込書をチケットに替えてもらう。金魚すくいの袋にチケットを数枚入れて渡された。
こんなふうにぺらぺらのチケットって、なんだか危ないような気がするなあ。
と思ってはいたのであるが、案の定、最初にアイスをもらって食べたあと、はるかが「あれ、チケットがあと1枚しかない」と言ってきた。みらいはあと5枚もってるんだけど、このネジの足りない男は、どこかで落としてしまったんだろう。いちおう探したが見あたらない。 はるかにネジが足りないのがいちばん問題なのだが、そもそもばらばらのチケットって子どもに向かないと思うんだよね。せめて袋を金魚すくい方式ではなく、首からさげる方式にしておいてくれればこんな事態は防げたはずだ。
それ以外も椅子ひとつないし、食べ物はなぜこの時間にこんな重いもの?というのが多かったし、飲み物はラムネしかないし、なんだかイマイチのイベントだった。人手が足りないというのはわかるんだけれど、それ以前に、お客としてきた人や子どもたちに対する想像力が欠如しているんだよな。
ところで、 キャラミル研究所 によると、私のウラゲノムは「 セルフ 」だ。「無駄話やなかなか本題に入らない会話」にはたえられない。すなわち、仕切りの悪いイベントは嫌いなのだ。この間のエミネムのときみたいに入場するのに何時間も待たされるようなイベントはどんなに中身がすばらしくても最低な印象をもつだろう。いや、ひょっとしたら入場する前に帰っちゃうかも。
こどもたちはそれなりに楽しんでいたようではあるが、私としてはなんだか、すっきりしない気持ちなのであった (8/23)

電話予約

■はるかの学校の夏祭りの日だ。お祭りは1時から。だけど悪いけど1人で行ってくれ。
だってお母さんはコステロのチケット をとらなければいけないんだもん。そんなに人気があるわけではないし、今回はまったり系だから前で観る必要はないんだけれど、何しろ会場のキャパシティが小さい。気合いをいれなければ。
というわけで1時ちょうどにかけはじめ、5分くらいでつながった。やっぱり人気ないのね。とりあえず1日と2日を1枚ずつキープ。ほんとは大阪も行きたいくらいだけど、さすがに良心がとがめるのでやめておく。
何はともあれ、これで10月まで生きていく理由が見つかったよ。(8/23)

労働市場を妖怪がはい回っている。在宅ワーク(SOHO)という妖怪が。

■「ヨーロッパを妖怪がはい回っている。共産主義という妖怪が。」(マルクス『コミュニスト・マニフェスト』)
これくらい便利な言い回しはそうそうない。「ヨーロッパ」と「共産主義」を変えれば、いくらでもバリエーションができあがる。
「日本を妖怪がはい回っている。拝金主義という妖怪が。」
「世界を妖怪がはい回っている。ナショナリズムという妖怪が。」
このマルクス流の便利な表現を借りれば、昨年秋までの在宅ワークをめぐる情勢は
「労働市場を妖怪がはい回っている。在宅ワーク(SOHO)という妖怪が。」
あるいは
「在宅ワーク業界を妖怪がはい回っている。内職商法という妖怪が。」
ということになろうか。
21世紀職業財団がやっていた「在宅ワーク基礎的セミナー」では、かならず数人は「何万円を支払って通信講座を受ければ仕事がもらえると聞きました」という方がいて、少々辟易させられたものだ。
それが昨年秋のマインに対する行政処分とそれに続く倒産のあたりから風向きが変わってきた。
どうやら、通信教育でテープ起こしやらホームページ制作を学んでも仕事がもらえるわけではないらしい、在宅ワークは家にいて子どもの面倒を見ながら片手間にできるものではないらしい。スキルや経験がなくても仲介業者に登録すれば在宅ワークにありつけることはないらしい。そうした当然のことが知られるようになってきた。「在宅ワーク(SOHO)なら誰でも家で稼げる」神話のウソが露見したというべきか。
現にSOHO系の掲示板でも、ベテランワーカーをうんざりさせた、「在宅ワークをはじめたいのですが、何からはじめたらよいのでしょうか?」、「●●という会社はだいじょうぶでしょうか?」といった書き込みは激減している。この現象自体は、「過去ログ読みなさい」「ちょっとは調べなさい」と厳しいアドバイスをしてきた先輩ワーカーにとっては歓迎すべきである。
しかし、神話の崩壊と同時に、世間から在宅ワーク自体に関する興味や関心も薄れつつあるようにも見える。
それでよいのか?
在宅ワークをする人が在宅ワークをしたがる環境自体に変化はない。子どもが小さくて勤めに行けない人が勤めに行ける状況ができたわけではないし、障害のある人に対する差別やバリヤがなくなったわけでもないし、リストラされた人が再就職しやすくなったわけでもない。「在宅ワークもダメなんだ」というあきらめが広がって、各人が持っている「仕事をしたい」という欲求は満たされず社会参加へのあこがれはただただ各人のなかにつもっていくだけである。
こう書くと、私が在宅ワークを推奨しているように聞こえるかもしれない。
しかし私は「在宅ワークは理想的な働き方です」と言ったことはないし、全然そうは思わない。不安定な身分、低い社会保障、信用の低さ……どう考えたって理想の働き方とはかけ離れていると思う。
前にも書いたかもしれないが、私は「在宅ワークは横紙破りな働き方」だと思っている。家庭責任を負わない男性社会において、そこからはみ出した人は企業という枠には入りきれない。だから自力で企業社会に風穴を開けようともがく、そういう働き方だと。いいかえれば、ゲリラ戦だ。
戦争と同じように、在宅ワーカーがゲリラとして戦うためには、個々人が高い能力をもつことはもちろん必要だ。何しろ圧倒的に少ない人数で大きな組織を相手に戦うわけだから。そして自分が得意な環境で戦うこと。これもゲリラを成功させるための必須条件だ。ここまではおもに個人の問題だ。
実はゲリラ攻撃を成功させるには、これら個人の努力による以外の要因も大きい。まずは支援。近所の住民がゲリラ兵をかくまったり、後ろ盾となる組織が物資を支援しなければ、勝算はない。もうひとつは組織力。ゲリラだからと言ってばらばらに行動していたのでは不効率だ。いつ、どこで誰が何を攻撃するべきか、全体の流れをふまえたうえで行動する必要がある。
以上はゲリラ攻撃についての一般論であるが、これがそのまま在宅ワークにもあてはまるのではないかと思う。
高い能力をもった個々人が得意な分野で戦うこと。これはもう常識だろう。「初心者でもだいじょうぶ」なんて仕事はない。あるいはあっても極端に安い。
支援についていえば、たとえば多くの在宅ワーカーが夫の安定した収入と家族の理解があってこそできるものであるという一事を考えても納得できるであろう。支援は家庭のなかだけではなく、行政にも求めたいところだ。雇用された労働者を守るのと同じくらいの保護があってしかるべきだと思う。
最後の組織力についていえば、毛利元就の三本の矢を引き合いに出すまでもなく、1人より3人が強いのは当たり前だ。たとえば、前述の行政による支援を求めるにしたって、「在宅ワーカー龍川優」が個人的に役所に誓願を出すより、「NPO法人在宅ワーク振興会(仮名)」が出した方がずっとまともに相手をしてもらえる。
ではどのように組織を作っていったらよいのか。これは、PTAみたいに強制的に組織化できるものではないのだから、個々人が志をもって、仲間と連帯していくしかない。
そのきっかけとしてぜひe-ママフェスタ を活用してほしいと思う。仲間に会うことは楽しいし、情報交換、スキルアップといった実利にもつながることはいうまでもない。そして個人の利益だけではなく、参加すること自体が一つのアピールになり、在宅ワーク/フリーランスワークの認知度および地位向上につながるのだ。
長くなってしまって申し訳ない。とにかくe-ママフェスタに来てください、ということで。あ、トップページ にも書いているとおり、ママじゃない方も大歓迎です。独身の方も子どもがいない方も男性もどうぞお気軽に。 (8/22)

椅子

■銀座から帰ってきて一息ついていたら、玄関で物音がする。
何事かと思ったらうちのつれだった。
巨大なビーチパラソルのようなものをかついでいる。
あのー、それ、なんでしょうか?
「椅子だよ、椅子。」
鉄パイプに布を張ったアウトドア用のような椅子であった。しかもオットマンつき。
「いやー、安かったから。」
居間においたけど、これ、どうするの? すでにうちには同じような椅子があるのに。 あなたが家にいてその椅子に腰掛けるのは、どんなに長くても1日1時間筏と思いますが。 (8/21)

■取材終了後、銀座へ。
きゅ〜さんのお皿の展覧会が行われているからだ。
行ってみたら、琴音さん、つーママさん、haruchin先生がいらした。もうちょっと早ければ、あみさま、りつこさんもいらして、haruchin先生以外はランチビールしたらしい。もうちょっと早く行けばよかったかしら。あ、でも繊細さのあまり徹夜に近い状態でビールなんか飲んだら帰れなくなっちゃったわね。
きゅ〜さんのお皿は、アリスやキャラクター(?)をモチーフにしたユニークなものだ。うーん、きゅ〜とー。最近皿を割ってばかりなので、買えないんだけどさ。出展当日の朝まで窯に入っていたという胸板じゃなくて陶板も、大きな油絵も拝見した。きゅ〜さん、がんばったんだな。
がんばっている人を見るのは気持ちいい。なんだかさわやかな気持ちで会場をあとにしたのだった。 (8/21)

見かけによらず

■おおざっぱでルーズでなまけもの。
これが、世間からの私のイメージではないかと思う。
そのイメージからは信じられないかもしれないけれど、私は取材に遅刻したことはないのだ。誰もほめてくれないので自画自賛すると、最初の取材から14年、インタビューだけで軽く100回はやっているはずだが、そのキャリアのなかで1度の遅刻もないというのは、ずぼらな性格を考えれば自分でも信じられないことだ。
さて、きょうの取材は9時溝の口集合。
9時に溝の口ということは8時に森下を出るということは保育園には7時45分、家を出るのは7時35分。
朝ご飯とはるかの弁当を作ること、こどもたちに支度をさせること、自分の身だしなみも整えることを考え合わせると6時起きだな。 と昨日逆算した。
ここでもうひとつ私の意外な側面があらわれる。
「遅刻してはいけない」「早起きしなくてはいけない」と思うと、眠れないのだ。自分でもあまりの繊細さに驚いちゃうよ。昨日も結局眠れず、かといって原稿を書く気にもなれず、朝を迎えてしまった。おかげできょうは計画どおりにスケジュールがこなせた。すばらしい。 だけど、この律儀さをしめきりに適用できないのはなぜ? やっぱり本質的にずぼらでなまけものだからだな。 (8/21)

ダイアゴン横丁

■資料を探しに神保町へ行く。
三省堂でうろうろしているとき、店内放送がかかった。
「2階で魔法の杖をお買い求めになりましたお客さま、いらっしゃいましたら、係員までお申し付け下さい。」
ほほー。三省堂では魔法の杖を売っているのか。いつから三省堂の2階はダイアゴン横丁になったのかな。私も1本買おうかしら。
一瞬そんなことを考えてしまった。
もちろん三省堂の2階がダイアゴン横丁になったわけはない。「魔法の杖」は書名だろう。念のため、あとで寄ったが、文庫や新書が並んだ見なれたフロアーだった。
ファンタジー小説を書くとしたら、行きつけの本屋の2階がダイアゴン横丁になっていた、という導入にしよう。 (8/20)

理系

■最近よく本屋で見かけるのが「プロジェクトX」の本と「理系白書」。両方ともぱらぱらとめくってみた。
「理系白書」を見ると、理系の人がいかに報われていないかがよくわかる。気の毒だ。
なんで理系の人が報われないのかというと、やっぱり世の中にその業績が知られていないからだよな。ノーベル賞でもとらないかぎり、話題にのぼることないもんなあ。
そんなこんなを考えると、仕事にも意義が見いだせるような気もするんだよな。いいかげん書くか。(8/19)

日常

■日常がもどってきた。
はるかは学童へ、みらいは保育園へ。
私はドトールで推敲。なにもわざわざドトールへ行かなくてもよいのだが、みんな行くべきところがあるのに、私1人だけないのはさびしいのだ。
家族それぞれが行くべきところへ。これが我が家の平凡な日常だ。
ん? 1人忘れているような......。 (8/18)
再会を喜ぶ兄妹

3人になりました。

■ と書くと、「赤ちゃんが生まれました」ハガキみたいだな。
単にみらいも帰ってきただけです。生まれてません。 (8/17)

西新宿

■ 「コステロのフジのブートDVDが出ている」という噂が流れていた。
そそそれは欲しいなあ。まずは西新宿、見に行かなくては。
しょうがないのでネジの足りない男も連れて行っちゃえ。
というわけで、はるかをつれて西新宿へ行く。 最初に見た2軒にはなかった。 ほんとに出てるのか? とそろそろ情報を疑い始めた3軒目で発見、思わず買ってしまったよ。
もう当分何も買いませんー、と思っているところへ、「 ビクターから紙ジャケ再発 」との情報が。
ひー。もう買えませんー。 (8/17)

お母さんの仕事

■ 「お母さんってさー、本書く仕事してるの?」
「うん、そうだよ。」
「どんな本?」 その辺に転がっていたMacPowerを見せてやった。
「うわー、これ、みらいじゃないか。しかもちあきちゃんもいっしょ。」
なかなか受けた。
みらいとちあきちゃんの写真は18日発売のMacPower141ページです。見たい方は本屋で立ち読みでもしてください。(8/16)

■思えばあれが事件の伏線だったに違いない。
朝寝坊が大好きな私が7時前にめざめてしまったのだ。なぜこんな時間に起きてしまったかというと、ちゅんちゅんちゅんちゅんという声があまりにうるさかったからだ。何事かと思って、庭をのぞいてみたら、雀が3羽、飛び立っていった。
変だよなあ。うちの庭なんて猫の額どころか鼠の額ぐらいの広さしかないし、おいしいものがあるわけではないので、日頃は野良猫が通り道にすることはあっても、雀なんて見たことはないのだ。
そのときはまあそういうこともあるか、ってものだった。
とにかく朝ご飯を食べて身づくろいをして、羽田に行こう。きょうははるかが帰ってくるから、迎えに行かなくてはいけないのだ。
飛行機は11時25分に到着の予定だ。絶対に遅刻するわけにはいかないので、早めに着くようにしなくては。と思っていたら、10時半前についてしまった。いくらなんでも早すぎたかなあ。
とりあえず到着情報を見てみると、ことごとく「遅れ」と書いてある。んん? 何かあったのか?
よく見ると「ジュニアパイロットのお迎えはこちらで」の看板に貼り紙がしてある。
「今朝羽田で鳥が大量発生し、滑走路が閉鎖されたため、到着便にも遅れが生じています」というような内容だった。
え? 鳥が大量発生? なんじゃそりゃあ。
イナゴならわかるが、鳥って卵をあっためて大事に育てて生まれてくるものでしょう?
それがいきなり大量に発生してしまうものなのか?
そもそも滑走路が使えないほど大量の鳥って、想像もつかないんだけど、ヒッチコックの「鳥」を思い出せばいいのかな。あれは気味悪かった。
そういえばうちの庭の雀も今朝大量発生したのだろうか?
あれ? でも鳥はヒナの時期をへてから成鳥になるはずだ。今朝の雀はちゃんと飛んでいたから成鳥だろう。
いったいなにがどうなっているんだろうか?
......結局飛行機がついたのは、予定から1時間以上たったあとであった。
はるかには無事会えたけど、なんだかちょっと気持ちが悪いんだよなあ。
毎日新聞「 羽田空港: カモメが航空機に衝突、一時閉鎖 」(8/15)

テスト運用中

■前からここをリニューアルしたいなあ、と思っていた。Zackinさまに場所を借りてみたりもしたけど、Safari文字化け問題が解決できずに中断。そのままリニューアル断念中だった。
 しかし変えたいものを変えないのは、目に合わないメガネをかけているみたいで、あんまり気持ちよくない。
 というわけで、ここiBlogお試し中。
 ちなみにIE for Mac 5.2だと化けるんだよなあ。やっぱりダメかも。(8/14)

海老で鯛

■ナルママさん夫妻とお友達2名が静岡からやってくる。まあまあ何もございませんが、ご飯くらいあがってくださいませー。
 食後、ナルパパさんとお友達2名はアキバへ出陣していった。
 お留守番のナルママさんと私は、じゃあ、まあ、軽く1杯ということで。仕事の話、キャリアデザインの話、老後の話でもりあがっているところへスペック6Gさま(+2児)登場。しゃべる、食べる、飲む、またしゃべる、で、あっというまに数時間。
 夕方、ナルパパさん一味が帰ってきた。おほほ、お待ちしておりましたわよ。私はWindows 2003 Serverをインストールしなければならないのよ。だけどさっぱりわかんないの。ちょっとここまで来たついでに、使えるようにしていってー。ほら、さっきご飯も出したじゃないですかー。とナルパパさんにお願いして、わけのわからんところを全部やっていただいた。なんかご飯くらいじゃ引き合わないきがするわ。
 いや、もつべきものはお友達とそのおつれあいさまですな。
 おみやげいろいろありがとうございました。>ナルママさん、スペック6Gさま(8/13)

夫婦げんか

■信濃町のA社で撮影。
 アップルの受付前で夫婦げんかをおっぱじめる人がいるという話をきいた。夫婦としらない人が見たら、「あそこの会社の人たちは仲が悪い」と思われるんじゃないだろうか。
 よその会社で人目もはばからずケンカをするということは、会社としては問題だと思うけれど、夫婦として考えると、ひょっとしてすごーく仲がいいということの証左なんじゃないかしら。いや、よその家庭のことはわかりませんけど。(8/12)

うるさい男

■昨日の早朝の話だ。6時ごろだろうか。「ただいまー」と大きな声がする。つれだ。なんなのよ、朝っぱらからその騒々しさは。私は早朝帰るときは家族を起こさないように、そーっと帰ってくるけど。
 「いやー、風邪ひいて具合悪くて具合悪くて。具合悪いときに夜行バスはつらいねー」。
 具合悪いならもっと静かにしてくれよ。そもそも具合悪いときに夜行バスにのるなよ。
 「さ、具合悪いから寝ようっと」。さんざん騒いだあげく、彼は自室へひきとっていった。彼を見た100人中100人は「なんて元気な人だろう」と思うと思うのだが。
 きょうも朝から元気だ。
 「月曜日だよ〜。ゴミ出して〜」。あー、うるさい。私は昨夜から頭痛がひどいんだってばー。ああ、そうか、私の頭痛の原因は生理痛じゃなくて、このうるさい男だったんだな。こんなに騒々しければ頭痛もしようというものだ。
 彼はさんざん騒いだあげく、午後には米国へ向けて出発していったのであった。やれやれ、やっと静かになったよ。
 夜、汐留でなぜかZackinさまと飲む。本調子じゃないのかギネス11/2パイントしか飲めなかったけど。ごちそうさまでした。>Zackinさま(8/11)

遊ぶ

■貂々さんと遊ぶ、mooさまと遊ぶ。
 ごめん、生理痛がひどいのできょうはここまで。(8/10)

蚕20匹

■朝から買い物に行って、プリンとパッタイと生春巻とペンネを作る。なぜなら、札幌のピアノ教師+1児と新宿の占い師が遊びに来るからだ。ちょっととりあわせが変な気もするが、気にする人たちではないだろう。
 暴風雨の中、2人(+1)は、変わらない笑顔を見せてくれた。とくに新宿の占い師。36なの、ほんとうに? そのジーンズ、ローライズすぎてパンツ見えちゃいそうでドキドキするよ。
 占い師は私の友達のなかでも、変な人度はナンバー1だ。きょうはなぜかホールのケーキを2個もってきた。なぜ2個も? 3人+1人で食べるには多すぎないか?
 「いやー、ケーキ買いに行ったんですけど、どっちがいいか決められなかったんですよ。ケーキの前で15分悩んだんですけど」。いくら悩んだからといって、ふつうはその決めがたいところをどちらかに決めると思うんですけど。
 ピアノ教師が言う。「あいかわらず2人とも声がでかいですね」。そそそうですか、昔からでしたか。失礼しました。「FJくんが2人がしゃべってるとうるさいから、手話を習ってほしいって言ってましたよね」。なるほど、手話で話せばいいのか。ビーズ奥様一同も手話ができれば、レストランでうるさいとしかられることはないかもしれない。
 「そういえばFJくんは元気なんですか?」とピアノ教師がきく。
 「んー、毎日のようにサイトを更新してるから元気そうだよ。よくうちの掲示板に書き込みしてくれるし」。
 「えー、どんなことを書いていくんですか?」というので、ここの掲示板を見せた。FJくんの書き込みを探していたら、占い師が「拾う女」の話題を目にとめた。
 「そういえば、私が今まで拾ったいちばん変なものは蚕20匹でした」。わはは、蚕20匹ってなんだよ、それは。「ゴミの日にゴミのいちばん上に穴の開いた紙箱が捨てられていたんですよ。気になるじゃないですか。で、好奇心をおさえられずにのぞいてしまったんですよ。そしたら蚕が20匹」。
 でもそれを拾って帰るというのはそうとうヘンだと思う。
 「でね、せっかく拾ったから育てたんですよ。新宿に桑の木なんてないから、週末になるとパパさんの車で高尾山とか町田まで連れて行ってもらって、車いっぱいに積んで帰るんです。でもね、そのいっぱいの桑の葉が1週間できれいになくなっちゃうの。いやー、たいへんでしたー」。
 だからもとの飼い主は捨てたのね、きっと。
 「苦労のかいあって、ちゃんとみんな繭になったんですよ。で、ちゃんとしきりのあるお菓子の箱に入れておいたんです」。
 ほほー、それはすばらしい。
 「ところがですねー。ある日私が学校から帰ってきたら、おばあちゃんがゆでてるんですよ、繭を。『ほら、もうすぐ蛾になっちゃうからね、その前にゆでなくちゃね』って。かわいがってたのに。」
 ぶはははは。お気の毒に。
 「ところがゆでかたがダメだったみたいで糸はとれなかったんですよ。私、なんのために拾ったんでしょう?」
 ……こういう変な話をえんえん4時間しゃべって2人は帰っていったのだった。あー、楽しかった。(8/9)

横浜→大森

■私は悪名高き、「友達を売って稼ぐ女」である。友達のみならず、友達の友達まで売り歩いている。それがさらにパワーアップして、「友達のご夫君」まで売り歩くことになった。きょう取材したのはりつこさんのおつれあいさまだ。
 場所は横浜ビジネスパーク。りつこさんが変なところを磨かなくてもよいように、気を遣ってみた(ウソ)。
 mayfaさんと横浜駅で待ち合わせ、相鉄線に乗る。途中、ものすごい雨が降る。えー、私、傘もってないんですけど。幸い天王町の駅に着いたときには、やんでいた。行いがいいからね。
 りつこさんのおつれあいさまはとてもすてきな方だった。うちのつれに爪のあかを煎じて飲ませてやりたいよ。こういう人と結婚すればよかったよ。りつこさん、あなたはお目が高いわ。いや、ご夫君はりつこさんのことをすごーく愛しているから、はためにはちょっとびっくりするようなこともできちゃうんだろうけど。
 取材後、横浜ルミネでmayfaさんとランチ。タイラーメンとチャーハンのセットを食べる。FRFで食べたタイラーメンのほうがおいしかった気がする。おいしくいただいたけどね。
 mayfaさんと別れ、京浜東北線で大森へ。先日、mooさまから電話があったのだ。「たつさん、ひまでしょう? 飲みに行こうよ」と。1人暮らしの身を気遣ってくれるとはありがたいことだ。
 飲みに行くのかと思っていたのだけれど、行ったのはフレンチレストラン。山王マダームの隠れ家みたいな店だった。出席者はmooさま、声がかわいいTさん、つんく眉のSさん、そして私。つんく眉のSさんは遅れてきたのだが、いきなりしゃべりどおしでものすごいハイテンションだった。おかげで、変なクライアントを肴に大いに盛り上がったのであった。お料理もおいしくて、タイラーメンとチャーハン食べたばっかりなのに、すいすい入っちゃったよ。ごちそうさまでした。>mooさま(8/8)

よい子・悪い子

■姉から電話がある。みらいの熱は下がったらしい。よかった。しかし、姉によると、みらいは悪態つきまくりの悪事しほうだいらしい。電話に出ろと言ったが、「ぜーったいいやだー」という声がする。やれやれ。
 はるかからも電話があった。
 「おかあさん、ぼく、もう日記書いたよ。」
 「読んで」と頼んだら、ちゃんと電話口で読んでくれる。なんでも島へ行って貝を拾ったらしい。
 きょうだいなのに全然違うなあ、この2人。とあらためて思うのであった。(8/7)

バシ

屋形船
↑バシでいちばん好きな風景

■バシに行かなくては。e-ママのときに展示する作品の材料をあさるためだ。この間のビーズオフでほとんど買い物できなかったからね。
 本日のお買い物
・ビーズバイキング200円(J4)
・チェーン1メートル(J4)
・さざれ4本(瓢箪屋)
・フラワーテープ2色(シモジマ)
・リボン3本(シモジマ)
 また変な材料を買い込んでしまったけれど、作る時間はあるのかしら。(8/7)

七夕

バックにMax
↑新幹線ホームにも七夕飾り

一番町だったかな
↑商店街の七夕飾り
■仕事で仙台まで行ってきた。
 実は、東北はほとんど行ったことがない。Z社時代に郡山あたりまで出張で行ったっけ? もちろん仙台ははじめて。
 杜の都ってどんなところだろう。わくわく。と楽しみにしていたら、渋谷並みのひどい人だった。地方都市って、こんなににぎわっているものなのかしら。
 と思っていたら、実は仙台はきょうから七夕。ホームにも駅構内にも街にも、七夕飾りがたくさん。広告付きのもの、しっぽ(というのかしら?)が千羽鶴でできたもの、カラフルなもの、シックなもの……。
 ゆっくり牛タン食べる時間はなかったけど(帰りの新幹線でビール飲みながら牛タン弁当食べた)、楽しいお祭り風景が見られて、ラッキーだったわ。(8/6)

暴言

■みらいがまだ熱が下がらないと母から電話があった。なにをしているのか聞いたら、テレビを観ているという。
 テレビなんか観ている場合じゃないだろう。とにかく寝ろよ。
 電話口に出させて、「テレビなんか観ていないで、さっさと寝なさい」と言ったら、「バーカ」と言われた。なんだって、もう1回言ってみろよ。「バーカ」。
 暴言癖はパワーアップしているようである。(8/5)

三味線

■はるかがいるのもきょうが最後だしなあ。きょうこそは親心が空回りしないように、ポケモン映画につれていってやろう。
 おもしろかったよ、ポケモン映画。とくに「おどるポケモンひみつ基地」が。はるかはゲラゲラ笑い通しだったし、私は主題歌が気に入った。この歌、すごいよ。「デンデンデケデケ」というイントロを聴いてぶっとんだ。これはギターじゃない。三味線だ。なぜ三味線なのかはわからない。ひょっとしてニャースが歌うからかもしれない。私は三味線がこんなノリのいいサウンドを作れるとは想像しなかったよ。これは三味線ロックといっていい。
 きっと三味線界にチャック・ベリーがいたら、今頃ロックはギターじゃなくて、三味線でやるものだったんだろう。あるいは邦楽界にポーグスがいたら、伝統音楽をロックテイストに味付けすることができたかもしれないのに。
 はるかとつれは夕方高松に向けて出発して行った。
 出て行ったと思ったら電話がかかってきた。みらいが熱を出しているらしい。だけど姉の証言によると、熱があるくせに悪態をつきまくっているらしい。やれやれ。熱出してるときくらい、静かにしろよ。(8/4)

ひとりっこ

■みらいがいないいので、突然ひとりっこになったはるか。うるさい妹がいなくて平和そうではあるけれど、なんとなくさびしそうに見えなくもない。んー、なんだか気になってしょうがない。そーだ、暑いけど、どっか連れて行ってやろう。
 「どこか行きたい?」ときいてみたら、「別に」と言う。お母さんがその気になっているのだから、そんなこと言わないでよ。
 「ポケモンセンターは?」
 「あー、いいねー、ポケモンセンター。」
 なんだか行きたいんだか行きたくないんだかよくわからない返事だけど、まあいい。ではポケモンセンターに行こうではないか。
 「自転車で行く? 電車で行く?」
 「うーん、暑いから電車。」
 やっぱり行きたいんだか行きたくないんだかよくわからんなあ。まあいい。半蔵門線で三越前まで行って銀座線で日本橋ね。
 駅に着いて、ホームを歩く。三越前の乗り換えはいちばん後ろなんだよ。
 と、後ろで泣き声がする。
 「お母さーん、切符落としちゃったよ〜。えーん。」
 かー。やっぱりこの男、ネジが足りないよ。駅員さんに言ったら、「日本橋の駅に電話しておくから、乗っていい」と言う。なーんだ、そんな裏技があったのか。
 さて、そんなこんなで日本橋に到着。丸善から出てすぐのところで、行列を発見。こ、こ、これってひょっとして……。
 そう、「ポケモンセンター最後尾」の看板をもったおにいさんがいた。あー、入場制限かー。とりあえず並んでポケモンうちわをもらったけれど、はるかは「きょうは混んでるからいい」と言いはじめた。んー、たしかに、自転車でも行ける距離に住んでる人がわざわざこんな日に来ることもないか。
 結局ドトールで私はアイスコーヒー、はるかはアイスココアを飲んだだけで帰ってきた。なんだか親心が空回りした1日だったわ。(8/3)
ピカチュウといっしょ

ジュニアパイロット

■朝、みらいと羽田に行く。みらいは、「6歳になったら、1人で飛行機に乗って福井に行く」が夢だったのだ。これが6歳になってはじめての夏休み。念願かなって、はじめての1人旅だ。
 搭乗口でスチュワーデスさんに引き渡したが、まったく不安そうな様子はなく、それでも緊張はしているのか、鼻の穴をふくらませて、機内へ消えていった。
 私が家に帰り着いて間もなく、母から電話があった。無事到着したらしい。感想をきいてみたが「別に」とあしらわれた。あいかわらず冷たいやつだ。そのくせ祖母には早くもスケートを買えだのなんだのわがままを言っているらしい。やれやれ。
 というわけで、ただいま我が家は3人家族。静かだ。とても静かだ。ついでにうちの汚れ方も1/3くらいになった。つまり、うちがうるさくて汚いのはみらいのせいだったということか。
 月曜日にはつれとはるかが高松に行く。そうなるともっと静かになるな。はるかが帰ってくるまで、私はあこがれの1人暮らしだ。飲み会でも行きたいな。(8/2)

キーワード

■「そういえば、苗場のコステロレポートを書いている人、いるかなあ(私はのぞく)」と思って「フジ コステロ」で検索してみた。げげーっ。なぜか最初に私のページが出てしまったよ。ちなみに「苗場 コステロ」でも5番目くらいにヒットしてしまう。
 どどどどうしましょうか。あんないいかげんなレポートで。物書きのくせに誤字は多いし(気づいてるなら直せよ)。
 こここうなったら、いっそもっとちゃんとしたコステロページを作る? 去年のライブレポもどっかに埋もれているはずだし。ちゃんと作品一覧も作って、レビューやっちゃおうかしら。え、「いいから仕事しろよ」? はい、おっしゃるとおりで。
 まあ、タレント名でヒットしてしまうりつこさんや、キャラクター名でヒットしてしまうあみさまよりは、コステロファンのみなさまのお役に立つか。放置しようっと。(8/1)

遺伝

■朝、鼻歌を歌っていたら、つれが「うるさい」と言う。
 なにー、人がいい気分で歌っているのに。
 頭にきたので、ウクレレを持ち出して、もっとうるさく「You've Got To Hide Your Love Away」を歌ってやった。ついでににぎにぎしく「夜明けの道」(フランダースの犬)も歌っちゃおう。
 つれが言う。
 「いやがると、もっといやがることをするのは、みらいにそっくりだな。」
 げっ。あのクソガキのカンにさわる性格は私似だったのか。(8/1)
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